映画『ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密』のあらすじと事件の全貌を解説をします!ネタバレを含みますのでご注意ください。
1分で分かる!あらすじ
ミステリー作家のハーラン・スロンビーが、85歳の誕生パーティーの翌朝、遺体で発見されます。
ハーランの死は自殺が濃厚でしたが、名探偵であるブノワ・ブランの元に匿名で依頼が届いたことから、パーティーに参加していた者たちに対し、改めて事情聴取が行われました。
実はパーティーの夜、看護師でありハーランのよき話し相手でもあったマルタは、ハーランに誤って致死量のモルヒネを投与してしまいます。
自分が助からないと判断したハーランは、マルタのためを想ってアリバイ工作の指示を出し、自ら喉を切って自殺を偽装したのでした。
自責の念に駆られながらもハーランの想いを汲み、なんとか無事に事情聴取を終えたマルタでしたが、なぜかブランに捜査の協力を頼まれ、行動を共にすることになります…。
登場人物
ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)
名探偵。匿名の依頼により事件を調査する。
ハーラン(クリストファー・プラマー)
誕生パーティーの翌朝、遺体で発見される。
リンダ(ジェイミー・リー・カーティス)
金髪ショートヘアの女性。ハーランの長女。
リチャード(ドン・ジョンソン)
白髪の男性。リチャードの夫。
ランサム(クリス・エヴァンス)
リンダとリチャードの息子。
ジョニ(トニ・コレット)
金髪ロングの女性。亡きハーランの長男の妻。
ウォルト(マイケル・シャノン)
杖を持った男性。ハーランの次男。
ワネッタ(K・カラン)
ハーランの母。年齢不詳。
マルタ(アナ・デ・アルマス)
ハーランの看護師。
フラン(エディ・パターソン)
フランの家政婦。

▼ここから先はネタバレになりますご注意ください▼
事件の全貌
結論から言うと、
ハーランの死は……自殺です。
しかしそれは、マルタの医療ミスによるものではありません。
そこにはランサムの画策が絡んでいたのです。
事件の全貌はこうです。
パーティー当日、遺産の全てがマルタに相続されることを知ったランサムは、鎮静剤とモルヒネの中身を入れ替え、マルタの医療ミスによる故殺免責を狙います。
しかし翌日、ハーランの死が自殺であると報道されます。
マルタの医療ミスが暴かれなければ遺産はすべてマルタに相続されてしまうため、焦ったランサムは匿名で名探偵であるブランに依頼をします。
その後ランサムは葬儀を欠席し、屋敷に忍び込んで鎮痛剤とモルヒネの中身を元に戻しますが、その姿をフランに見られてしまいます。
ランサムを怪しむフランは、血液検査報告書の見出しのコピーをランサムに送り付け脅迫しますが、逆にその見出しを見たランサムは、これでマルタの医療ミスが明らかになると確信します。
しかしマルタの話を聞くうちに、マルタが医療ミスを犯していない(※)ことに気付いたランサムは、今度はマルタの無実の証明となる検査の結果を消そうと、血液検査を行っているラボを放火します。
その後、さらにマルタに罪を着せようと、マルタにメールを送り面会の場所と時間を指定し、脅迫状をマルタの家に投函したうえで、フランに会いに行きモルヒネを投与したのでした。
しかしフランは検査結果のコピーを隠していたうえ、マルタがフランを助けようとしたことでランサムの作戦は失敗し、真実がすべて明らかになったのでした。
マルタは薬品のわずかな色や質感の違いから、モルヒネの瓶に入った鎮痛剤を投与しました。
しかしラベルがモルヒネだったことから、誤ってモルヒネを投与してしまったと勘違いしたのです。
まとめ
序盤は次から次にハーランとの衝突が暴かれ、誰が犯人なんだ…と思っていたら、
途中でマルタとハーラン本人による偽装工作だと分かり、
今度はいつブランにバレてしまうのだろう…とハラハラしていたら、
最後にまさかのランサムの思惑が明らかになるという怒涛の展開でした!
ただ、残り少ない人生で家族を立て直そうとした矢先、マルタを想っての偽装工作が本当の自殺になってしまったハーラン氏を思うと、なんともやるせない…。
気になる方はぜひ観てみてください!
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