映画『オリエント急行殺人事件』あらすじ&徹底解説!

名探偵ポワロ シリーズの第1作目 映画『オリエント急行殺人事件』を徹底解説します!犯人や結末も含んだ完全なネタバレですので、ご注意ください!

あらすじ

休暇を求めロンドンへ向かうポワロでしたが、途中のイスタンブールにて新たな事件を依頼され、急遽 寝台列車オリエント急行に乗車します。

真冬にもかかわらず満席だった列車が、悪天候による脱線で立ち往生をすることになってしまったある朝、乗客の1人であるラチェットという男が遺体で発見されます。
遺体には12の刺し傷がありましたが、一貫性がなく犯人の手がかりが得られません

そんな中、現場に残された紙切れから、殺された男が「アームストロング事件」の犯人カセッティであることを突き止めたポワロは、乗客への聞き取りを進めます…。

アームストロング事件

ある時、高名なパイロットであったジョン・アームストロング大佐と妻ソニアの娘デイジー誘拐されます
犯人の手立てがなく夫妻は身代金を支払いますが、その直後デイジー遺体で発見されます。
そのことにショックを受け、身ごもっていた妻ソニアは早産となり母子ともに死亡ジョンも後を追って拳銃自殺してしまいます。

登場人物

 エルキュール・ポワロ

世界一の名探偵

 ブーク

ポアロ知人で寝台列車の重役。

 ラチェット

美術者。脅迫状が届いておりポワロに警護を頼むも断られ、翌朝 遺体で発見される。
ラチェットは偽名で、本名はカセッティアームストロング事件の犯人

 ハバード

金髪の年配女性。ラチェットが殺された晩、部屋に何者かがいたと証言。
その後、マックイーンが聴取を受けている際に、今度は何者かに背後から刺される

 マックイーン

小太りの男。ラチェットの秘書。

 マスターマン

白髪の老人男性。ラチェットの執事。

 グレタ

落ち着いた髪色の女性。宣教師。

 ドラゴミロフ公爵夫人

高貴な年配女性。ソニアの母のファン。

 シュミット

ドラゴミロフ公爵夫人の従者。

 ハードマン

メガネの男性。教授と嘘をつくも実は探偵。

 メアリー

エルサレムからの船でポワロと出会う。

 アーバスノット

黒人の医者。船でメアリーと話す。

 アントニオ

黒髪で髭のある男性。自動車販売をしている。

 アンドレニ伯爵

外交官。少し短気だが妻想い。

 アンドレニ伯爵夫人(ヘレナ)

薬を飲まないと外に出られないし眠れない。

 ミシェル

車掌。

ーーーここからはネタバレを含みます。ご注意くださいーーー

ずばり事件の犯人は?

ラチェット(本名カセッティ)を殺害した犯人は・・・

ポワロブーク、そしてヘレナを除く \\乗客全員+車掌// です。

乗客たちはみな他人のふりをしていましたが、実は「アームストロング事件」により心に深い傷を負い、共にカセッティへの復讐を誓う者たちでした。

それぞれのアームストロング家との関係

 ハバード

かつては「リンダ・アーデン」という才能ある女優。ソニアの母でデイジーの祖母
今回の事件の首謀者。

 マックイーン

事件当時父親が検察側の責任者。

 マスターマン

戦時中はジョン当番兵、戦後は世話役

 グレタ

デイジー乳母

 ドラゴミロフ公爵夫人

デイジー名付け親

 シュミット

アームストロング家のシェフ

 ハードマン

濡れ衣を着せられ自殺したメイドの恋人

 メアリー

アームストロング家の家庭教師

 アーバスノット

ジョン親友であり上官。

 アントニオ

アームストロング家の運転手

 アンドレニ伯爵

本人は特に関係なし。妻を想っての犯行。

 アンドレニ伯爵夫人(ヘレナ)

ソニア

 ミシェル

濡れ衣を着せられ自殺したメイドの

列車内事件の真相

ハバードの指示で、探偵であるハードマンラチェットカセッティ)を探し、マックイーンが秘書として、マスターマンが執事として、ラチェットの元に潜入します。

その後、ミシェルが常務する列車をマックイーンが予約し、犯行当日、全員でラチェットの部屋に侵入し、1人ずつラチェットを刺して殺害したのでした。

・遺体の12の刺し傷は12人による犯行だったため、強さや角度に一貫性がなかった
・ハバードの証言や背後からの襲撃は、すべて捜査をかく乱するためのもの

まとめ

有名なお話なので知っている方も多いかとは思いますが、登場人物ほぼ全員が犯人と言う、なんとも斬新なミステリー。

乗客全員がラチェット殺意を抱いていることを知ったうえで観ると、また変わった見え方になるので、これを機にぜひもう1度観てみてください

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